今日はスプール部です。
まずスプールは他のパーツと違い、非常に軽くないといけません。
そのためとても薄く、硬い金属でできていますので、ちょっとした衝撃で変形します。
スプール軸は丈夫なので心配ありませんが、
最も弱いのがスプールのエッジ部分(本体フレームの内側に隠れる部分)です。
テーブルから床に落とそうものなら、エッジ部分は内側にしっかりと変形します。
この金属の特徴なのですが、一度は曲がりますが元に戻すと割れます。
したがって変形してしまうとかなりまずいことになりますので、
万一の場合に備え、必ずペーパーウエス(何枚か重ねて)の上で作業しましょう。
さてスプールのケアですが、まず全体をブラシで清掃するのはいつも通り。
スプールエッジの内側は綿棒で慎重に清掃します。
清掃後にベアリングに注油します。
そしてこれが結構重要なのですが、スプールシャフトピン(スプールシャフトの根元にくし刺しになっているピン)
に、ほんの少しグリスを塗布します。
このピンはピニオンギヤの溝にスライドしながら入るため、ギヤが非常に摩耗しやすいのです。
またカタカタとノイズが出る部分なので、グリスにより消すことができるのです。
次回はサイドカバー部です。