Selffishが教えるリールオーバーホール術(第20回)実践編(18ステラ④)

いよいよ18ステラの本体部分に入りますが、ここから先はデリケートな部分が多くなりますので、見るだけにしておくのが良いと思います。シマノさんのどのリールでも、通常の使用で内部にまで異物や水分が混入することはほとんどありませんので、頻繁に内部までのケアはしなくて大丈夫です。

また組み上げにもデリケートな部分が多いので、1~2年に一度ならメーカーや専門店のオーバーホールを依頼するのがベターです。どうしても自分でやってみたいという方以外は、見るだけにしておきましょう。

第18回を参考にローターより上部分を取外すと、本体だけの状態になります。

ここから先は撥水加工を施しているパーツがありますので、素手で触らないよう指サックやゴム手袋を着用します。

はじめにフリクションリングというゴムのパーツを取り除き、その下に隠れた3個のネジを外します。こちらは小さなネジなので0番のマイクロドライバーで外します。

ローラークラッチ組というパーツが取り外せるようになりますが、このパーツはそのまま持ちあげるとバラバラに分解してしまうので、必ず本体を逆さまにしてそっと慎重に、ゆっくりと抜いていくようにします。万一バラバラとなってしまったら、絶望的な気分になりますが、小さな部品をすべて回収できれば、大変ですが再生可能です。

その下のピニオンギヤを押さえているプレートを外します、こちらもネジ3本ですが、先程のものより大きめなネジなので、いつものとおりプラスの1番で少し緩めてからマイクロドライバーで外します。

次にお尻の部分のメッキパーツを外します、マイナスの小ねじで止まっているだけなのですが、ここは塩にやられやすい箇所で、固着していることが多いので要注意です。小さなネジなのであまり力を掛けるとすぐに破損します。必要に応じてオイルを注しながらゆっくり外してください。

メッキパーツをスライドさせて外すと、多くのモデルでネジ穴のところにワッシャーが入っています。無くさないよう要注意です。

本体カバーを止めているネジ4本を外していきます。左側に3本、右側に1本の固定ボルトがあります。長さが微妙に違いますので、位置を間違えないように注意します。

カバーを開ける前に、ピニオンギヤを回してメインシャフトを低い位置まで下げておきます。

ピニオンギヤをそっと上にずらしながら外します。機種によってはピニオンギヤのベアリングと中間ギヤがぶつかって上手く引き抜けないので、無理に引っ張らないようにします。

メインシャフトの下にある摺動部を支持する棒を抜きます。18ステラは2本が反対の方向に外れます。

メインシャフトを抜き取り、ウォームシャフトを押さえているネジを外します。プレートの内側に座金がありますので順番を間違えないよう注意します。

クロスギヤを抜き取り、ウォームシャフトギヤを取り出します。

最後に中間ギヤのセンターピンをピンセットなどで押し出して、抜き取り、取り外します。

清掃、組み上げは次回ご紹介します。

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