ベアリングの弱点

最近のリールには、数多くのミニチュアベアリングが搭載されています。
昔ならば、ブッシングとかカラーと言われるベアリングと同じ形の真鍮・プラスチックのパーツが使われていました。
これがベアリングになり、劇的にスムーズに軽やかに回転動作し、飛距離や巻き心地の良さが著しく向上しました。
スペック上はいいことばかりなのですが、重大な欠点として、その弱さがあげられます。
現在のベアリングは一昔前とは比べ物にならないほど耐久性も向上し、回転性能も上がっていますが、一方で予想以上に弱い部分があります。
一番の弱点は、異物の混入です。
リールのベアリングにおいて一番多い異物は、砂利と錆びではないかと思います。
例えばハンドルノブ内にあるベアリングが錆びてジャラジャラ音が出ているとします。
取り出すと若干赤錆びが出ており、新しいものに交換してノイズを解消しようと思います。
この時ベアリングが入っていたハウジングにも赤錆が少し付いているとどうなるか。
装着して微量の注油をし、くるくると回すと、ゴロゴロと振動が出始めます。
その間10秒もかかりません。錆びの粉がオイルとともにベアリング内部に入ったためです。
砂利も同じで、ベアリングは予想外に異物の混入には弱い一面があります。
新しいベアリングを装着する場合、ベアリングが接触する部分は念入りに清掃しましょう。

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