今回は先日作業した10ステラC2000HGSのギヤ交換についてです。
現在の釣法に合うリトリーブスピードにするため、ギヤをハイギヤからノーマルギヤへ交換しました。
作業完了しリールをお返しすると、しばらくしてこのお客様は違和感に気づきました。
それはオシュレートの感じに対する違和感でした。
同じノーマルギヤの機種と比較してみると、スプールの上下動が早いと感じたのです。
このご指摘には驚きました。
ギヤ比を変えるためにドライブギヤとピニオンギャを交換すると、ハンドル1回転に対するピニオンギヤの回転数が変わります。
それに伴い、ピニオンギヤに連動しているウォームシャフトの回転数も変わります。
したがって、ウォームシャフトまで替えないとスプールの上下回数が若干変わります。
ウォームシャフトの溝によって、オシュレートのスピードを調整することができます。
通常違和感が出るほどの変更の場合、ウォームシャフトも同時に交換するのですが、わずかな違いの場合にはウォームシャフトは元々のものを使います。
メーカーのエンジニアが違和感は感じないと考えたレベルをこのお客様は感じ取りました。
トラウトやメバル・アジングといった繊細な釣りにおいては、このわずかな違和感を感知するアングラーが多いということが分かりました。
本当に驚きでした。