今日はステラSW8000HGのオーバーホール依頼です。
大型のスピニングリールは今が最も出番の多い時。
トラブルの無いようきっちり整備しておきたいとのことです。
ドラグノブからスプール、ローターと順番にパーツの状態を見ながら分解作業を開始していきます。
内部のギヤ周りやシャフト部はきちんとグリスも残っており、良好な状態でした。
摺動子のガタツキもチェックし、汚れたグリスを除去し、新しいグリスでリフレッシュします。
ベアリングのチェックをしてみると、意外にゴロゴロとノイズを発していました。
やはり大型リールはハンドル回転など強い力でファイトするため、ベアリングに大きな負荷がかかります。
そのためハンドルに直結するドライブギヤを支えるベアリングがやられることが多いです。
少しくらいのノイズは大型リールの場合あまり気になりませんが、お客様のご指示に従い、今回は交換となりました。
スプールのドラグ部は内部よりも酷使された跡がありました。
大物とのやり取りの中で一番活躍するドラグ部、ドラグワッシャーが悲鳴をあげるようなファイトも頻繁にあります。
ドラグワッシャーが少しずつ摩耗し、カーボンの粉が出ていました。
きれいに清掃し、専用のグリスでコンディションを整え、次回のファイトに備えます。
ドラグ部は海水にもさらされやすいうえに、かなり負荷のかかる重要な個所です。
定期的に清掃・グリスアップをしてあげると予期せぬ大物とのファイトも安心です。