フォースマスター400のオーバーホール

今回はフォースマスター400のオーバーホール依頼です。
ハンドルを回してもスプールが回らないという状態でした。
早速分解を開始します。
最も小さい部類の電動リールで、狭い中にメーカーの技術が詰まっています。
海水が浸入しにくいよういろいろと工夫されているのですが、どうしても海水にはかなわず、各部の回転不良が起こります。
今回のケースはピニオンギヤが塩による錆で固着し、スプールと連結できない状態になっていたことが原因です。
さらに多くのベアリングが回転していなかったため、連結したとしても、ハンドルが回らない状態でした。
当機種のほとんどが要交換になるベアリングが2個あります。
ピニオン伝達ギヤというパーツについている2個です。
どういうわけか、きっちりグリスシールしても、1年後のオーバーホール時にはゴロゴロになっています。
アクセルレバーダイヤルの近くにあるため、指先についた海水が浸入して悪さをするのかもしれません。
このベアリングが回転不良になると、ジャラジャラという音が大きくなり、次の段階ではハンドルが極端に重たくなります。
錆びついて取れなくなる前に交換できるよう注意が必要です。

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