今回は08ステラSW18000HGのオーバーホール依頼です。
非常に思い出深いリールとのことで、何とかできる限り良いコンディションにとのことです。
ハンドルがほぼ回らない状態で、基本的にパーツの供給が終了している機種のため、オイルを注しながら丁寧に分解していきます。
各部に塩による腐食や錆びが出ており、状態を確認しながら、全パーツをチェックします。
ハンドルが回らない原因は、オシュレート機構部の不具合によるものでした。
パーツが破損し使用できないものが、クロスギヤとクロスギヤピンの2点、腐食と固着でできれば交換したいものが、スプール軸組でした。
早速メーカー在庫を確認すると、クロスギヤ、クロスギヤピンはOK、スプール軸組は在庫なしでした。
仕方がないのでスプール軸組は腐食した部分と錆びを取り除き、防錆処理して再生します。
幸運にもクロスギヤがあったので、使用できる状態にできそうです。
ベアリングはほぼ全交換し、若干の欠損パーツ補充をし、使用可能な状態になりました。
スピニングリールは構造上どうしてもお尻部分(メッキパーツの付いた部分)に塩による被害が出やすいので、長期間使用しない場合は、グリスアップしてから保管すると次回使用時にあれっ?ということになりにくいです。