今回はダイワSS AIR8.1Lのオーバーホール依頼です。
最近飛距離が低下したとのことで、原因を探しながらオーバーホールしていきます。
分解してみると内部の状態は非常に良好で、グリスの汚れも少なく、ギヤの摩耗もほとんどありません。
ダイワ製ベイトリールの飛距離が落ちる原因の一つがマグネットブレーキの不具合です。
ダイヤルを0近くまで回しても、強くブレーキがかかった状態になります。
このリールはマグネットブレーキ部の不具合はありませんでした。
次にスプールのベアリング回転不良ですが、若干潤滑不足ぎみでしたので、注油し本来の回転性能を取り戻しました。
あとは内部のパーツを一つずつ点検し、異常を探していきます。
すると内部のベアリングを止めるためのパーツがはずれかかっていました。
これによりスプール回転に影響していたのかどうかは不明ですが、正しい位置に取り付け直します。
すべて組上げてチェックすると、明らかにスプール回転時間が長くなりました。