アンバサダー1601Cのオーバーホール

DSCN9866_コピー

今回はABUアンバサダー1601CのOH依頼です。
いつも通りセルフメンテナンスしていたところ、回転が悪くなってしまったとのこと。
早速見てみると、確かにスプールが回らない状態になっています。
AMBは部品点数が少ないため、オーバーホールは簡単だとよく耳にしますが、実は難しいことがたくさんあります。
日本製のリールのようにパーツの精度も高くなく、剛性も低いものが多いため注意が必要です。
組み上げ時のバランスのとり方やセンター出しなども日本製のものより工夫が必要です。
元々オールドと呼ばれるほど年数の経過したものが多いので、プラスチックの劣化など深刻な状況も。
定期的なケアでより長く活躍してもらえるよう愛情を注ぎたいです。
今回のリールは、渓流で使用されているもので、各所に軽いルアーをキャストできるよう改造しています。
スプール、ベアリングはもちろん、コグホイールやパイロットガイド、レベルワインドなどもすべて軽量化してあります。
そのためちょっとした組み方の違いでスプールが回らなくなったりして、ハラハラさせてくれます。
全パーツをチェックし特別な軽いグリスで仕上げ、元のハイスペック状態に戻して作業完了です。

2019年11月18日 17:03

関連記事

最近の記事

  1. 第54回霞ヶ浦クリーン大作戦「53PickUp!・春の陣」

  2. フィールドでチェック

  3. 謹賀新年

TOP