メタニウムMGL HGのオーバーホール

DSCN1427_コピー

今回はシマノ メタニウムMGL HGのオーバーホール依頼です。
海水で使用後シャリシャリ感が出てきたとのことです。
海水、汽水域で使った場合、塩分が運悪く内部に浸入したりするとノイズが出ることがあります。
頻繁にハンドルを回転させていれば固着はしませんが、1~2週間使わないで保管したりすると、塩による固着にやられてしまいます。
一度固着したものが再び動き始めると、多くの場合ノイズを発します。
ベアリングを交換したり、可動部分の塩分除去、グリス・オイルアップすることで元の良い状態に戻ります。
半年、1年と動かさない期間が長くなると、塩の塊が発生し、ボディなど金属部に錆びや腐食をもたらします。
こうなると塩の除去はできますが、腐食による凹みや穴ができ、もう元通りには戻りません。
各メーカーさんも錆びや腐食が出ないよう防錆加工やグリスにより防御していますが、実際に分解してみると塩にやられているケースが多いです。
できるだけ動かすこと、使うことと、グリス切れ、潤滑不足にならないよう手入れすることが機械には不可欠です。
今回のメタニウムについては、使用回数も少なく、極めて内部の状態が良いものでしたので、ベアリングのノイズもほとんどなく、水分の除去とグリスアップでコンディションを整えました。

2019年12月17日 10:48

関連記事

最近の記事

  1. ABU AMB1600の巻き上げ不良

  2. ダイワ ジリオンTWHD1000のゴリ感

  3. シマノ オシアコンクエストCTのクラッチ動作不良

TOP