01ステラFW4000Sのオーバーホール

DSCN8310_コピー

今回はシマノ 01ステラFW4000Sのオーバーホール依頼です。
糸ヨレによるトラブルが増えてきたとのことで、チェックをして欲しいとのことです。
糸ヨレが極端に増えた場合、ほとんどはラインローラーの回転不良が原因です。
内部の全パーツチェック、ケアを行いつつ、ラインローラー周りを重点的にチェックしていきます。
FW(フレッシュウォーター)シリーズということで、淡水のみの使用なので、腐食や錆びはなく内部の状態は良好です。
ギヤ周りの摩耗も少なく、丁寧にお使いになっていることがよく分かります。
ドラグ部分は細いラインで大型を獲るために、完璧にスムーズな動作を確保できるよう専用のグリスを調合します。
気になるラインローラー部ですが、ベアリングが若干ノイズを発していますが、回転そのものはそれほど悪くありません。
ただラインローラー自体に汚れがあり、高速回転の妨げになっている感じでした。
トゥイッチしながらリーリングするというテクニックを駆使するため、どうしても糸ふけのある状態で巻いていくことが多く、ヨレも出やすい釣りではありますが、経験豊富なアングラーの違和感は絶対ですので、他の原因もチェックしてみます。
ベールとアームカムの付け根付近にあるジョイント部にわずかに引っ掛かりがありました。
もしかすると数キャストに1回ラインローラーまでラインが滑って行かず、ここに引っ掛かっていたのかもしれません。
これはこの年代の機種でたまに目にしますが、もう少し症状が進むとラインがスパッと切れます。
このままだといつかラインブレイクするので、引っ掛かりをなくして、樹脂で処置します。
ラインにささくれのようなものがよく出るようになったら、ここをチェックしてみてください。
所定の点検項目をチェックをして作業完了です。

2020年05月04日 15:57

関連記事

最近の記事

  1. ABU AMB1600の巻き上げ不良

  2. ダイワ ジリオンTWHD1000のゴリ感

  3. シマノ オシアコンクエストCTのクラッチ動作不良

TOP