Selffishが教えるリールオーバーホール術(第15回)実践編(18バンタム右⑤)

第15回は前回の続きです。

ギヤ軸と固定板をセットします。レベルワインドパイプの位置を決めるために、本体に乗せた状態のときにどういう向きでどの穴にセットすればよいか確認しておきます。

ちなみに展開図の固定板の向きは間違いのようです。

ギヤ軸にあるプラスチックギヤにグリスを塗布し固定板、ベアリング、固定ボルトの順にセットします。

固定ボルトは赤いネジ止め剤がついていますので、念のため再度塗っておくと安心です。

固定板をセットしたら、本体にネジ止めします。

ここもマイクロドライバーで仮締めし、最後はプラスドライバー1番で増し締めします。

次にウォームシャフトの白いプラスチックギヤをセットします。

ギヤにグリスを塗布してから、きちんと入る位置がありますので、ギヤの穴の形状とウォームシャフトの軸の形状をよく見て合わせます。きちんと入ったら、Eリングで止めます。Eリングは外すのは難しいですが、つけるのは比較的簡単です。注意事項としては、きちんと溝に入っていないと飛んでいくということと、最後まできっちり入れることです。きっちり入るとカチッと音がして、Eリングが回ります。

次にピニオンギヤをセットします。ピニオンギヤ、ドライブギヤといった金属のギヤは、少し強めのグリス(ACE-2)を使います。ピニオンギヤの歯部分は特にしっかりと塗布し、ヨークにセットして、2本のツノに入れます。

ヨークは裏表がありますので、よく注意してください。斜めにカットされている部分が、クラッチカムの斜めにカットされた部分と重なり、ピニオンギヤを上下させます。逆さにセットするとクラッチが切れなかったり、切れたままつながらなくなります。

またこのピニオンギヤの上下動はスムーズでないといけませんので、引っ掛かりなどがあれば錆びを研磨するなどケアしてください。ヨークの上、2本のツノにスプリングを入れたら、次はギヤ軸側です。

ストッパーギヤから順に、裏表に気を付けながらギヤ軸に入れていきます。

このドラグ周りはドラグ用グリス(ACE-0)を塗布します。ドライブギヤの歯部分にはピニオンギヤと同じ(ACE-2)を使用します。

ローラークラッチインナーまでセットできたら、本体カバーを取り付けますが、先に本体カバーのベアリングをセットしておきます。ベアリングを挿入し、抜け止めをピンセットでセットします。飛びやすいので目に当たらないよう十分注意してください。

本体カバーをゆっくりと入れていきます。この時水平を保ちながら、丁寧に上から被せていくようにしてください。あまり乱暴にすると、2本のツノに入れていたスプリングが横に落ち、その後ギヤに挟まれるなど大惨事を引き起こします。

きっちり、きれいに本体カバーが収まったら、バネで上に押し返そうとしますので、指で押さえながら、まずギヤ軸のスタードラグ固定ナット(四角いナット)までを指で止まる程度で良いので先につけておきます。

途中にある曲げ座金2枚(少し湾曲したワッシャー)は同じ向きに重ねないよう注意していください。

その後で本体カバーの固定ボルトを3本止めます。3本長さが違いますので、正しい位置に入れてください。

ここもマイクロドライバーで仮締め、プラスドライバー1番で増し締めします。

あとはバネ、スタードラグ、ハンドルを取り付けて完了となりますが、このハンドル部がなかなか難しいです。

はじめにスタードラグ固定ナットをできるだけ締めこんでおいてください。分解時と違い、締めこむときは、軸自体が回ってしまうため締めにくいですが、工夫して締めてください。

その後スタードラグをセットしますが、四角い固定ナットと噛み合う位置でバネの力に負けないよう押さえながらプラスチックの音出し板をセットします。

この音出し板がギヤ軸の太くなった部分まできちんと入っていないと、あとでハンドルががたがたになってしまいます。難しいですが、写真を参考にして頑張ってみてください。

ハンドルを乗せて固定ナットを取り付ければ大丈夫です。ここでドラグをさらに締めこんでみて、ハンドルがガタガタにならなければ大丈夫です。

最後にリテーナを取り付けてハンドルは完了です。リテーナもすっきり収まる位置があります。ハンドル固定ナットの角度で、ナットのとがった部分がネジ穴に向いているか、ナットの平らな部分がネジ穴に直行しているかのどちらかの位置できっちり収まります。

最後にスプール軸にオイルを塗布しサイドカバーを閉じれば完了です。お疲れ様でした。

 

 

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