こんにちは Selffishの鈴木です。
毎日複数台のオーバーホール作業をしていると、正常な状態とは少し違う位置にパーツがずれたりしているケースにほぼ毎日遭遇します。
今回はシマノのベイトリールによくあるケースです。コンクエストやアンタレスといった主要機種をはじめ、多くのリールに搭載されているスタードラグの音出し用板の位置ずれです。スタードラグの中央部分に設置されているドラグの締め緩めの時に、カチカチという軽快な音を出すためのプラスチックの板があります。
このパーツはよくずれているのですが、ハンドルをカスタムものに交換する際に取り付け方を誤ると、位置がずれた状態でセットされ、スタードラグが不自然な動きになったり、ハンドルにガタツキが生じたりします。
時にはドラグ調整ができないものもありますので、まあまあ重症という場合もあります。
新品の状態からハンドルナットを緩めたりしなければ、ずれることはありませんが、ハンドルを交換したりする場合は要注意です。
プラスチックのパーツなので、位置がずれた状態でハンドルを固定すると、つぶされて変形します。変形がひどい場合は新しいものに交換した方が良いこともあります。パーツの中央にある穴が最初はギア軸と同じ形状になっていますが、変形すると円形に近くなってきます。そのうちスタードラグと一緒に回転するようになるため、カチカチ音が出なくなります。
カスタムハンドルの換装やラインを巻き込んでしまった場合などハンドルを外すときには、取付にコツがいりますので、自信のない方はショップなどに相談すると安心です。パーツ自体は165円と高いものではありませんので、スタードラグの動きに違和感を感じる場合はチェックしてみて、必要なら交換しておきましょう。