シマノ ヴァンフォード4000XGの引っ掛かり感

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回はシマノ ヴァンフォードのハンドル回転に引っ掛かりがあるので改善してほしいとのご依頼です。

ハンドル回転の引っ掛かりとジャラジャラ音がかなり大きく、このままではギアにもダメージがあるような状態です。

原因となる部分を見つけ出して、もともとのシルキーな状態に戻していきます。

スピニングリールについては、スプールを取り付ける軸であるメインシャフトがリールの内部と外部を行き来するため、ラインを伝ってスプールに到達した海水が少しずつメインシャフトをたどってローターの内側まで浸入してきます。

途中にゴムのパッキンがあったり、カラーや撥水加工のパーツなどで防御壁を作り、海水の浸入を防ぐ構造にはなっているのですが、それでもしぶとい海水のしぶきが少しずつ入ってきます。

最初に到達する場所がローラークラッチというパーツで、頻繁に錆びているものを目にします。

今回のハンドル回転時の引っ掛かりについては、このローラークラッチが錆びており、スムーズに回転できない状態であったことが主原因でした。

 

その後、海水はさらにリールの奥へ進み、ピニオンギアに達します。ピニオンギアを支えるベアリング2個が錆びによりジャラジャラと回転ノイズを発しています。

このくらい錆びが出てくると、異常なスピードで繁殖して、周辺の各部まであっという間に広がります。

早めのタイミングで錆に気づけば被害は小さいのですが、もう少し広がると、ハンドルの引っ掛かり程度ではなく、ハンドルが完全に回らなくなります。こうなるとギアまで交換しないと使える状態にはできませんので、かなり重症になります。

今回のお客様のように早めに違和感に気づき、処置をしたことで、ローラークラッチ周りまでで被害を食い止めることができました。

やはり今回のケースも全く動かさない状態が1カ月以上あり、その簡に錆びが出てしまったようです。たまにリールのハンドルを数回転でよいので回してあげると被害が小さくなりますので、釣りに行かない期間もたまにリールを動かしてあげると良いです。

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