Selffishの軌跡

こんにちは Selffishの鈴木です。

先週、Selffishの起源についてお話させていただきましたが、今回はその続きです。

リールオーバーホールを仕事として行うようになったのは、2003年からですが、当時はリトリーブという名称で釣具店の隅にある一角を使って作業していました。お客様からのニーズがどのくらいあるのか調査しながら、10年間経験値を積み上げていきました。中古釣具店の店頭にお越しになったお客様だけで、ある程度のニーズが確認できたところで、全国に向けてサービスを発信してみることにしました。

このころ(2014年頃)にはすでにオーバーホール実績「11年間で10,000台」を超えており、お客様に一定の仕上がりをお約束できるレベルに達していたと思います。

Selffishが看板を掲げて営業し始めたのが、2014年の7月頃でした。

まずはウェブサイトとブログを自作し(当時はFC2ブログ)、日々のオーバーホール実例を発信していきました。同時にフェイスブックと少し遅れてインスタグラムを開始し、一人でも多くの釣り人に記事を見てもらえるよう工夫しました。

その数年後には、オンラインの個人売買市場が急速に発展し、店舗型の中古釣具販売は非常に難易度の高い商売になりました。ぎりぎりまで頑張ったのですが、結局大きなマイナスを抱えて中古釣具店を廃業することになります。

息をつく間もなく、Selffishの営業活動を開始しました。数多くの釣具店を訪問し、オーバーホールの紹介とオイルやグリスといったオリジナル商品の販売のお願いをして回りました。

ほとんどの訪問先で門前払いに近い状態でしたが、ひと握りのショップオーナー様が「頑張れよ、応援してるよ」と言ってくださり、どうにか気持ちをつなぎとめている状態でした。

税理士さんからも「自己破産は犯罪ではありませんから、その道も考えてみては」と言われるほどの状態で、生きていることがこれほど辛いものとは、それまでの人生では想像したこともありませんでした。

周囲のたくさんの方にご迷惑をかけ、家族に惨めな思いをさせ、これでは生きていてもしようがないなと思う毎日でしたが、「このまま終わるわけにはいかない、一度死んだと思えば何でもできる」と言い聞かせ、もう一度だけ頑張ってみようと決めました。

現在もそれほど良くなったわけではありませんが、少しずつ負債も減り、わずかですが光が見え始めてきました。応援して下さるお客様も少しずつ増えてきており、毎日感謝の気持ちで作業させていただいています。

これで順調に進んでいくのかと思いきや、新型コロナ パンデミックに突入します。

人生ってホントにもう・・・溜息ばかりの日々です。

まだまだ続きがありますが、またの機会に

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