シマノ ステラSW14000XGの巻き心地改善

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は遠征を控えたシマノ ステラSW14000XGのOH依頼です。

万全のコンディションでないと戦えない相手なので、きっちり整えていきたいと思います。

まず大型のソルト専用機種については、もともとギアの大きさ、強度ともに一般の機種とは別格で、それゆえにハンドル回転時の微細なノイズはどうしても生じます。ただし、実釣においては、ラインの音などで気になることはありません。むしろ手に伝わる微振動の方が気になりますので、シルキーな巻き心地は確保していきます。

現状確認では、まあまあのゴロゴロ感があり、音・振動ともに気になる状態です。

分解および全パーツをチェックして、ノイズの出ている箇所をひとつずつ解消していきます。

スピニングリールにおいて最も回転数の多いラインローラー部ベアリング、次にピニオンギア部、そしてドライブギア部、ウォームシャフト部、ハンドルノブ内を順にチェックしていきます。

 

ベアリングチェッカーでノイズの出ているものを見つけて、必要に応じて新しいものに交換していきます。

このサイズのリールになると、力のかかり方が尋常ではないので、ローラークラッチも外形、ブレーキブロックともに大型のものになっています。錆が出ていないかすべてチェックし、専用のオイルで仕上げます。

またSWシリーズは各部にシール(パッキン)が装備されており、海水の浸入を最小限に抑えられるよう設計されています。こちらも、破損がないか確認していきます。

ギア周りのグリスは比較的きれいに保たれており、SW専用グリスの防御力を実証していました。

この機種に意外と多いダメージが、ボディガードというお尻部分のメッキパーツの内側に潮だまりができているケースです。水洗いでもなかなか落としづらい部分ですが、ひどいものになるとボディ側まで塩による腐食が起こっており、欠けたりしていることがありますので、要注意です。組み上げ時に強いグリスでシールしますので、しばらくは大丈夫ですが、やはり早めの分解清掃がお勧めです。

記録となるようなビッグフィッシュを連れてきてくれるよう祈りながら作業させていただきました。

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