ABU レボMGXtreme2500SHのゴロゴロ感改善

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回はABUのスピニングリール レボMGXtreme2500SHという超軽量リールのオーバーホール依頼です。

使用感の少ない状態の良いものを手に入れられたとのことで、内部の点検もかねてさらにコンディションを整えて欲しいとのご要望です。

確かに非常に軽く、重量感が全くありませんのでどんなに軽いロッドでもバランスを崩すことはなさそうです。

あらゆる個所にカーボンを採用した徹底的な軽量化で自重170gを実現しています。

骨組みだけという感じのCMgローターは驚異の軽さで、巻きだしもストップも抵抗を感じないフィネス特化型戦闘機のようなリールです。

バス専用機の位置づけかと思いきや、高耐食ソルトシールドベアリングを搭載し汽水域や海水域でも塩に負けない防御力を備えています。

ギア周りも精度の高い出来上がりで、シルキーな巻き心地をできるだけ長く維持できるよう工夫されています。

それでもハンドルを回転するとコロコロとノイズが伝わってくるものが多く、定期的なグリス交換が必要なリールと言えます。

今回のリールもほぼ未使用でありながら、コロコロとした感じがやはり出ています。

原因を探っていくと、まずベアリングがほぼノイズ無しの良好な状態でしたが、ピニオンギア、ドライブギアのグリス汚れがひどく、元々半透明だったグリスが、真っ黒になっていました。この手のギア素材は、摩擦によりグリスが黒く汚れていることが多く、摺動子なども同じような状態になっていることが多いです。

 

ひどく摩耗しているわけではないのですが、グリスは真っ黒になり、十分な潤滑ができていないようなコロコロ感が出てきます。

黒くなったグリスをきれいに除去し、新しいグリスを塗布すると、ノイズは消えまたシルキーな巻き心地が蘇ります。

超軽量の金属は、微振動などのノイズを増幅するのか、非常に目立ち、気になるので、神経を使うフィネスの釣りにおいては特に邪魔な存在です。

早めのタイミングでドライブギア、ピニオンギア、摺動部のグリス交換をしておけば、いつも快適で摩耗も抑えることができますので、OHできる方は釣りに行けなかった休日などにやってあげてください。

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