こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、ダイワ スパルタンレッドチューンTW100SHという2016年製造のベイトリールです。
ハンドル回転時のゴロゴロした感じを改善してほしいとのご要望です。
このリールは、マグシールドとTWSを搭載した船釣りの手巻きリールで、ダイワの最新テクノロジーを搭載した「質実剛健」を形にしたものです。
マダイから始まり、タチウオ、ヒラメ、カレイ、マルイカ、カワハギ、マゴチなどほとんどの魚種をこの1台でカバーできる性能を備えています。スーパーフリースプール搭載、ハイギアのラインナップでスピードが命の釣りにも大きなアドバンテージをとることが可能です。必然的に出番が多くなり、傷みも激しくなるリールです。
今回はマルイカの達人さんに進められたとのことで、いつも以上に緊張感のある作業となります。
ピニオンギア上部にあるマグシールドベアリングについては、触れないように注意しながら、その他の部分を整備していきます。
全体的に汚れとグリスの不足が見られ、所々錆びが出始めています。ボディについては、乾いた感じになっています。
ウォームシャフトは手返しの早い釣りに使用されるだけあり、グリスも黒ずんでいて摩耗が始まるタイミングです。
ピニオンギアの歯はわずかに摩耗が見られ少しノイズが出始めている感じなので、グリスを少し強めに調合して歯面を保護します。
ドライブギア、ドラグ座金は比較的きれいな状態ですが、潤滑はほぼされていませんので、恐らくフルロックで使うことが多いようです。
ベアリングはほとんど回転不良になっており、マグシールドベアリング以外は概ね交換になります。
ノイズ=抵抗なので、できるだけスムーズな無音を目指してコンディションを整えます。
スピード重視の釣りに使う武器ですので、緩慢な動きは許されず、レッドチューンの名にふさわしいハイパフォーマンスを発揮できる状態に蘇らせます。竿頭を連発できるリールを目指して調整しています。