こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ 17カルカッタコンクエストBFS HGのOH依頼です。
長い間ノーメンテで使用してきたので、若干ゴリ感が出てきた感じがするとのことで、全体的にリフレッシュしていきたいと思います。
このリールは、2017年発売のクラシカルタイプの円形リールとしては初となるベイトフィネス専用機で、軽量を競い合う他のベイトフィネスリールとは一線を画す剛性と滑らかさを追求したモデルです。渓流ベイトに必要なハンドル1回転60㎝以上を楽にクリアーする68㎝を実現しています。超軽量スプールは当然のこと、ベアリングやオイルまでベイトフィネス専用のものを使用し、マイクロモジュールギアの滑らかさと相まって、巻きが軽いのに重厚感のある官能的な巻き心地に仕上がっています。
各パーツを点検しながらリールのコンディションを確認していきます。
淡水のみの使用なので、錆びや腐食はもちろんなく、使用した年数にしてはグリスの汚れも揮発も少ないと思います。
外気にさらされるレベルワインド部は若干乾いた感じになっていますが、本体内部は良好な状態です。
ドライブギア、ピニオンギアについては、わずかな摩耗跡はありますが、要交換というレベルではなく、汚れを落とし、きれいなグリスで仕上げれば十分な状態にできそうです。ギアの歯の部分には、若干汚れが溜まっていますので、ブラシできれいにしてからグリスアップします。
渓流などきれいな水のフィールドのみの使用でも、泥汚れ、ほこり汚れはどうしても避けられませんので、ブラッシング、エアー清掃で汚れを落としてから、グリスアップしていきます。
ドラグワッシャーはカーボンクロスなのでドライでも使用できますが、より滑らかな滑り出しを確保するため、ドラグ専用のグリスを塗布しておきます。
ベアリングは回転不良になっているものはなく、すべて良好な状態でしたので、交換パーツなしで、基本作業料のみでOH完了となりました。