ABU カーディナル6、66のオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ABU カーディナル6と66の2機をオーバーホールさせていただきました。

 

どちらもあまり見たことのない珍しいリールで、この5年間でOHさせていただいた10,000台のリールの中では、このお客様のリールだけです。

北海道のカーディナルフリークで、数年前よりご愛顧いただいているご常連様です。

オールドのカーディナルをたくさんお持ちですが、観賞用ではなくバリバリと使い倒しているアングラーさんです。PEラインが使用不能になるほどの極寒の中で釣りをするほどの釣りマニアで、釣りをしない人には恐らく理解できない行動をとるご夫婦です。厳寒期の支笏湖など、そこまでするかという「いのち大事に」レベルです。

今回はカーディナル6、66という大きめのスピニングリールです。いつも3シリーズを見慣れている釣人にとっては、「えっ!なにこの大きさ!」という感じのカーディナルです。ちょうど、昔、新千歳空港でみた巨大なポッキーのような驚きのサイズ感です。構造は3や33とほぼ同じですが、パーツの一つひとつが5割増しという大きさで、なぜか愛着がわきます。

リールのサイズが大きいということは、相手もモンスター級の大きさということなので、リールにかかる力も当然大きくなりますので、グリスの汚れやパーツの摩耗も激しくなります。

カーディナル6の方が、アンチリバースというパーツが削れて機能しなくなっていましたので、きちんと引っ掛かるよう研磨修正して正常動作を確保できるようにしました。

 

2機ともにベールスプリングを新しいものに交換して、カチッとしたメリハリのある動作を取り戻しました。

 

メインシャフトやギア周りも、やはり力がかかっているのが良く分かる状態になっており、通常より念入りにグリス調合をしてケアしていきます。

 

極寒での釣りにも使用するとのことですので、超低温でも状態が変わらないレベル6のグリスを塗布して仕上げていきます。幻のイトウを求めてロマンのある釣りをこれからも展開していただきたく心から応援いたします。くれぐれも「いのち大事に」ですが。

 

 

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