シマノ 00カルカッタコンクエスト300のオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、00カルカッタコンクエスト300のオーバーホールです。クラッチがかなり重くなっているので、正常な状態にできればとのことです。

当機種は、00カルカッタコンクエスト300という表示ではありますが、実際には200番が2000年、1年遅れて100番と左ハンドルの201番、2002年より50番、300番、400番がラインナップされ、どの番手も現在でも使っているユーザーが多い名機になります。

当機300番は、淡水のモンスター級に加えて、ソルトウォーターゲームまで対応可能で、スプールクリック機構や45mmロングパワーハンドルが搭載されています。

基本構造はどの番手も共通で、コンクエストシリーズ特有のマスターギアの巨大化とSuper SHIPを搭載した丸形ベイトリールの最高峰に位置付けられています。

名機とはいえ、さすがに20年以上が経過すると、ベアリングをはじめギア周りにも汚れと摩耗が見られますので、できる限りリフレッシュできるよう作業していきます。

この機種によくある不具合は、スプール回転とレベルワインダーを連動させるためのクロスギアというパーツが塩ガミして回転不良になることです。

このギアが回転不良だと、連動するスプール回転が異常に悪くなり、キャストやルアーの投下ができないくらいになります。常にオイル・グリスを切らさないようにして、塩ガミしないケアが不可欠な箇所です。

クラッチが非常に重たい現象もやはり塩が原因で、スプールシャフトの錆びにより、ピニオンギアの動作が悪くなることで起こります。

重たい状態を続けていると、クラッチレバーの破損やクラッチカムの損傷を招くため、違和感が出てきたら分解清掃・グリスアップによるケアを急いだ方が良いです。

他にも各部に汚れが溜まり、ベアリングも相当数回転不良になっていましたので、新しいものに交換してコンディションを整えます。

ギア周りは、年代のわりには摩耗は少なく、まだまだ現役でいけそうな感じです。念のため、少し強めのグリスで保護しておきます。

精密さと剛性を兼ね備えた、素材のしっかりしたリールですので、手入れをきちんとすれば長く使えることは間違いありません。ユーザーの方々は、ぜひ大切にしてあげてください。

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