シマノ 11スコーピオンDC7の修理

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ11スコーピオンDC7の修理依頼です。ハンドルが逆転するようになってしまったとのことで、逆転防止用のパーツであるローラークラッチ、クラッチリング周りのチェックを重点的にパーツチェックをしていきたいと思います。

このリールは、33,000円という驚きの価格で、DC(デジタルコントロールブレーキ)を搭載した、2011年発売のベイトキャスティングリールです。DCについても、従来の「I-DC4」と「DC+」を融合してフルオートマチックなブレーキ調整を可能にしたもので、ラインの種類に合わせた3モードのセッティングで、ほとんどの状況に最適なブレーキ性能を発揮する優れものです。それまでのベイトリールではキャストが難しかったPEラインにも対応するモードがあるため、バックラッシュを抑えて飛距離を出すことが可能になった画期的なリールです。

内部を順番に見ていくと、どのパーツもきれいに清掃・グリスアップされており、ご自分でオーバーホールをされていることが分かります。パーツの状態も非常に良好で、このリールを大切にされていることが良く分かります。

 

最も汚れやすいウォームシャフト周りも、きれいにグリスアップされており、特に異常な点はなさそうですが、念のため、ギア周りやプラスチックパーツは欠けやヒビを拡大鏡で確認していきます。

 

 

ベアリングをチェックしていくと、2個だけ回転不良のものがありましたのでこちらは交換します。

ハンドルの逆転に関わるローラークラッチについては、錆びなどは出ていませんので、清掃と専用のグリスアップにより正常な状態に戻すことができそうです。クラッチリングの傷・摩耗具合も確認し、大きな緩みがないか見ておきます。ここはスプレーグリスなどを塗布すると、グリスによっては正常な動作をしなくなりますので、注意が必要です。専用のオイル、グリスを必ず使用する箇所になります。

このリールは、すでにメーカー修理対応機種から外れており、メーカーによる修理はしてもらえません。純正パーツの入手もほぼできないため、パーツを破損しないようお手入れや取扱いに注意が必要です。落下による衝撃や錆び、腐食には特に気をつけてあげたいリールです。

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