こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、テイルウォーク タイゲームワイドという鯛ラバ・ライトジギング用ベイトリールのオーバーホール依頼です。
このリールは、鯛ラバ・ライトジギング専用設計のリールとして、軽量・コンパクトさに秀でたリールのワイド版で、ディープ・パワー鯛ラバを睨んで開発されたリールです。フレーム、ドライブギアにアルミを使用し、徹底的に軽量化を図った結果、その使いやすさからからタチウオ、イカ、ライトジギングまでこなせる使い勝手の良いリールに仕上がりました。
今回は、クラッチが切れなくなったとのことで修理依頼となりました。通常の船による沖釣りではなく、SUPフィッシングで使用しているということで、塩による被害が原因であろうと予想されます。
内部を見てみると、塩だらけと思いきや、意外にきれいな状態で、塩による腐食や錆びはありません。
釣行後はかなり念入りにお手入れをされているのだろうと、ちょっと驚きました。
レベルワインド部のウォームシャフトには若干グリスの汚れがありますが、動作の不良はありませんでした。
塩ガミによるクラッチ動作不良の原因になりやすいクラッチカム周りも、比較的きれいな状態で、特に問題点はありません。
ドライブギア周りも問題なく、良好な状態を保っていました。
結局原因はピニオンギアの固着による動作不良で、メカニカルブレーキキャップの内側に塩ガミと錆びによる固着があり、クラッチが切れない状態になっていました。
ここは、メーカー推奨のお手入れ方法ではあまり触れていないかもしれませんが、最も海水が溜まりやすい箇所の筆頭で、構造上水分は浸入しにくいはずなのですが、なぜか塩ガミしていることが多いです。
どのメーカーでも同様ですが、海で使用するベイトリールの場合は、釣行後のお手入れの際にキャップを外して、清掃と少量の注油をしてあげると良好な状態が維持しやすいです。