こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ23アンタレスDCMDXGの水没対応作業です。
水没と言っても少しの間、水に浸かってしまい、砂利が混入した感じの巻き心地になってしまったとこのとですので、あまり心配はなさそうですが、大事をとって分解清掃まですぐに行なう水没対応で作業することにします。
このリールは、従来の18アンタレスDCMDと自重、ギア比、ラインキャパ、ハンドル長など基本データは同じですが、DCユニットが新たに「NEW4×8DC MD TUNE」に生まれ変わり、さらなる飛距離向上に成功しています。4モード、8段階の調整が可能で18モデルより段違いに高精度のブレーキコントロールを実現しました。
水没対応作業の特別な点は、リールが到着したら順番待ちをすることなく分解、清掃作業まで行なうところです。
これは順番待ちの期間にリールの状態が悪くなる可能性をなくすための策で、清掃まで完了した状態から正規の順番待ちに入りますので、作業完了は順番通りとなります。
早速分解を進めていくと、所々からわずかな水滴が出てきますので、やはりわずかな水分の浸入があるようです。
本体部分にはうっすらとグリスに混ざった水分が見られます。
レベルワインド部には、砂利のようなザラザラとした汚れが付着しており、回転時のノイズの原因となっていたようです。
ギア周りも若干ザラついた感じの手触りになっているため、清掃工程を2回行なうことにしました。
スプールシャフトにも黒い汚れが付いていて、錆びにつながる可能性のある水っぽい汚れ方をしています。
本体カバー内側にも細かい砂利が混入・付着しており、ブラシとエアーによる洗浄でできる限り砂利を除去していきます。
ベアリング内部に浸入した水分や砂利は除去できないため、一定期間おいてから回転チェックをしてノイズの出ているものはすべて交換していきます。
ベアリング3個が交換となり、組み上げしてみると元々のシルキーな巻き心地が蘇えりましたので、これで大丈夫だと思います。
またしばらくは快適なフィッシングをサポートしてくれるはずです。