五十鈴工業 BC521Xの定期点検

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、五十鈴工業BC521X CHIMERAの定期点検のご依頼です。

このお客様は、渓流ベイトを心から楽しんでいるアングラーで、メーカー純正のカスタムパーツはもちろん、ハンドルや塗装までカスタムしてしまうというこだわりようです。実釣と同じくらいリールカスタムも楽しんでいる方で、道具愛が人一倍強いので、毎年の定期メンテは当然のこと、少しでも違和感があるとすぐにオーバーホールでチェックをする徹底ぶりです。当店でも何度も見させていただいているリールです。

この機種は、五十鈴工業のリールBCシリーズの中では最近のものを除けば、唯一のローラークラッチ搭載機種で、6.1というギア比やハンドル側とパーミング側の形状が違うアンシンメトリー設計が特徴の異端児的リールです。

今回のリールについては、渓流ベイトに特化した仕様にカスタムされているので、オイルやグリスも非常に稠度の低いもので仕上げてあります。したがって、水道水よりきれいな清水のフィールドでの使用とはいえ、潤滑不足になるまでの期間は短く、通常より早いタイミングでオイルアップ、グリスアップをしていく必要があります。

レベルワインド部、アイドルギアについては、カスタムパーツに換装してからそれほど経っていないので、グリスもきれいに残っており、良好な状態です。

 

本体内部の方は全体的に若干乾いた感じになっていました。セットプレートのグリスもだいぶ少なくなっていますので、清掃のうえグリスを再塗布します。ドライブシャフト用軸周りも若干汚れていますので、きれいな状態にしておきます。

ドライブギヤー、ピニオンギヤーもグリスはほぼなくなっていますので、清掃・グリスアップにより整えておきます。

 

作業前の現状確認で、ハンドル回転時にカシャカシャという感じの音がしていましたが、各部がきちんと潤滑されると静かに落ち着いた巻き心地になりますので、かなりフィーリングが変わります。

これでまた快適な渓流釣りを楽しんでいただけると思います。

 

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