シマノ 01カルカッタコンクエスト51のオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ 01カルカッタコンクエスト51のオーバーホール依頼です。

長い間、メーカーやショップによるOHはしていないとのことなので、きっちりとリフレッシュできるよう作業したいと思います。

このリールは、2002年にリリースされた番手で、当時のカタログにはドラグ力 未定 、自重 未定となっており、翌年のカタログで、ドラグ力3.5kg 自重205gと記載されました。大口径のマスターギアを搭載できるようボディ形状を工夫し、超々ジュラルミンのブランキングスプール、超精密ワンピースマシンカットアルミフレーム、可変遠心力ブレーキSVSなど当時の技術の粋を結集したリールです。50シリーズは、ミニマムプラグもキャスト可能なリールに仕上がっています。

今回のリールは、OHに出していないとはいえ、セルフメンテナンスはきちんとされていたようで、内部はグリスで保護されており、錆びなどは全く出ていませんので、各パーツの状態はきちんと保護されていました。

ボディ内部はグリスが多めに塗布されていますが、潤滑不足になっているよりは劣化はしませんので、十分にお手入れされていた状態になっています。ただし、ベアリングについては、ゴロゴロした感じのノイズが出ていますので、必要な分だけ新しいものに交換します。

レベルワインド周りは潤滑はされていますが、分解しないと清掃できない部分には汚れが溜まっていますので、きれいに除去してからグリスアップします。

 

ドライブギア、ピニオンギア周りも汚れは出ていますが、状態は良好ですので、清掃グリスアップで整えます。

 

グリスの塗布により、ベアリング内部にグリスが入り込んでしまったものだけ、回転ノイズを発しているようです。ボールベアリングについては、新しいものに交換しますが、ローラーベアリングは、清掃・グリスアップで正常な状態に戻せる場合は再生していきます。

コンクエストレベルのリールの場合、汚れを落として、ギア周りグリスアップ、不良ベアリングの交換を行なうだけで、ほとんど新品の時のスペックが蘇りますので、これだけしておけば、また数年は快適に使用できると思います。初代コンクエストをお持ちの方はぜひお試しください。

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