シマノ スティーレ100HGのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ 17スティーレ100HGのオーバーホールです。マルイカで使用しているが、だいぶ巻き心地が悪くなってきたのでOHして欲しいとのご依頼です。

このリールは、2016年に新登場したNEWリールに翌年追加となったハイギアモデルで、ギア比7.0 ハンドル1回転巻上げ量70cmというスペックです。想像以上に激しい釣りであるマルイカにぴったりの、51mmパワーハンドルを搭載し、強靭なHAGANEボディをまとったロープロデザインリール。タナへの到達スピードが勝敗を大きく分ける釣りに欠かせないSVSスプールの搭載で、バックラッシュを効率よく抑えることができ、大きなアドバンテージを確保できます。

軽さとパワーを両立するリールであるため、マルイカファンにはユーザーが多く、たくさんの台数をOHさせていただいていますが、傷んでいる部分はほとんど同じで、ギア軸を中心とした部分です。力を入れて高速で巻き取るため、本体カバーの変形でギア軸を支えるベアリングがほとんど要交換状態になっています。毎年OHする方のリールでもその状態なので、2年、3年と使用したものは、ベアリングだけでなく、ドライブギア、ピニオンギアまで歯が破損していることがあります。すべてを交換していくと新品購入価格に近づいてしまうため、ほどほどのところで状態を整えていく必要があります。そのため、ベアリングのローテーションなど工夫しながらの作業になります。

今回のリールは水洗いをきっちりされているようで、グリスと水分が混ざっている割に錆が出ていません。ボディ内部はグリスが薄く全体に広がっており、スプレーグリスを噴射した状態になっています。結果として、防錆効果が高まり、錆びや腐食が出にくい状態を保っていました。

ドライブギア、ピニオンギアの状態もまずまずで、汚れたグリスを除去してクリスアップすれば良好な状態が蘇ります。

 

レベルワインド周りも同様な状態で、きれいなグリスでコンディションを整えます。

ギア軸のベアリングや、ピニオンギア部のベアリングは、やはりゴロゴロの状態になっており、要交換でした。

 

かなりの割合で錆び、腐食が生じているローラークラッチは、非常に良好な状態ですので、軸のぶれないきれいなリーリングをしている方なのだと分かります。

またしばらくの間、快適な状態で使用できますので、繊細なのにパワフルな釣りを制覇し、釣れるリールの実力を発揮すると思います。

 

 

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