シマノ 10電動丸3000ビーストマスターMUTEKIのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ10電動丸3000ビーストマスターMUTEKIのオーバーホール依頼です。

2年前にオーバーホールさせていただいた電動リールで、汚れを落としてグリスアップし直し、コンディションを整えたいと思います。

この機種は、2011年に新登場したモデルで、MUTEKIモーターとMUTEKIドラグを搭載し強靭な力を得た電動リールです。最大巻上力48kgと、巻上げ速度180m/分のスピードを併せ持つ並外れたモーターと、それを活かすためにボディの耐久性・耐熱性をMAXまで引き上げました。最大ドラグ力15kgを発揮し、大型青物も瞬殺する威力をもつ、まさに無敵のリールになりました。

この年式になると、メーカーのオーバーホールは対象外になりますので、少しでも長く使えるようにコンディションを整えながら使っていただくことになります。

電動リールの故障の一番の原因は、汚れと塩なので定期的なメンテナンスにより、かなりの部分、故障を防ぐことができます。

まず、フレーム周りはよく水洗いをしてお手入れできているようで、比較的きれいな状態です。このクラスの電動リールになると、小型電動よりは汚れやすい部分に歯ブラシなどが届き、丁寧にやれば汚れはかなり落とすことができます。

レベルワインド周りは、若干塩が残っており、クロスギアの溝に塩が残っている状態でした。これはきちんと洗浄し、防錆効果の高いグリスで仕上げておきます。

 

ギア周りも若干潤滑不足ぎみで、通常より少し厚めのグリスアップで保護していきます。

 

経年劣化により破損しやすいクラッチカムは、まだ割れてはいませんが、全体に黄ばんでおり、先端にかすかなひびが入っているため新しいものに交換します。新しいクラッチカムは真っ白です。

 

ドラグワッシャーも完全に乾いた状態になっていますので、ドラグ専用のグリスを塗布して組み上げていきます。

スプール周りも腐食など無く、良好な状態です。

電動リールは電気部分が壊れてしまうとそれ以上の使用は難しくなるので、電気部分に不具合が出る直前まで最高のパフォーマンスを発揮できるようケアしておくことが、長く使える秘訣になります。

関連記事

最近の記事

  1. シマノ ヴァンフォード4000MHGのオーバーホール

  2. ABU アンバサダー2500CIのギア抜け修理

  3. シマノ 19ヴァンキッシュ4000XGのオーバーホール

TOP