シマノ 07カルカッタコンクエスト300タイプJ-Mのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ 07(オシア)カルカッタコンクエスト300タイプJ-Mのオーバーホール依頼です。

このリールは、2007年に新登場した待望のライトジギング対応のコンクエストシリーズNEWバージョンです。

PE1号200mのタイプJと2号200mのタイプJ-Mがラインナップされ、細糸をいたわる工夫が盛り込まれた設計になっています。ドラグが滑った時も連動するレベルワインドを採用し、メカニカルなライトジギングに対応します。もちろんコンクエストなので超精密ワンピースマシンカットアルミフレームが土台となるハイパワー、ハイトルクの仕様です。

最も塩ガミが多いジャンルの釣り、ジギング専用機ですので、当然傷みは激しく、ハンドルがまともに回転しないような状態になっています。

パーツの破損をしないよう注意しながら分解していきます。

 

本体内部は特にクラッチレバー周りに塩ガミが多く、錆びも出ていますので、きっちり清掃と防錆を施します。

ギア周りもピニオンギア、ドライブギアともに歯に緑青が発生しており、ハンドル回転時のゴリゴリした微振動の原因となっています。こちらもきっちりと落として、グリスアップし直します。

 

レベルワインド部はキャップが固着しており、破損の危険があるため、一定のトルク以上はかけられず、取り外さずにオイル洗浄とグリスアップを施しました。次回のOH時にはオイルが浸透して外れることがありますので、この状態で洗浄+グリスアップを行ない、コンディションを整えておきます。

ギア軸部も塩ガミが多く支持するベアリングは2個とも回転不良になっていますので、新しいものに交換します。

スプールクリック機能を支えるプラスチックパーツ(クリック軸受け)が破損しており、クリックリンクとの接合部が弱く、何とか使えるギリギリの状態なので、あまり多用しないよう状況報告をしました。

どうにか通常の使用はできるようにしましたが、もう少し早くOHしていればパーツ交換が可能でしたので、少し心残りです。それでも15年前の機種がまだ現役で活躍できますので、ライトジギング専用機の最高峰スペックを楽しんでいただきたいと思います。

 

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