シマノ23エンゲツプレミアム150HGのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回はシマノ23エンゲツプレミアム150HGのオーバーホールです。ハンドル回転のゴロゴロ感に加え、クラッチ動作の不良が起こっている状態です。まだ発売からそれほど経過していないリールなので、塩ガミしやすい箇所があるのかもしれません。

このリールは、2023年発売の鯛ラバ専用設計、カウンター付き手巻きリールです。前モデルから人気の軽量ロープロフィールはさらに磨きをかけ、30gの軽量化を実現。フォールレバーの構造も改良され、ライン送り方向だけにブレーキをかけることができるワンウェイローラーベアリングを採用。カウンター部分も改良を加え、情報伝達性の向上を図っています。鯛ラバの世界を新たな次元へと引き上げるリールになりました。

それでは全パーツをチェックしながら、不具合の原因を特定していきたいと思います。

全体的に若干の汚れはあるものの、まだそれほど経っていない機種ですので、腐食などはなく良い状態です。

ボディ内部も塩ガミは少なく、海水が浸入した感じはあまりしません。

レベルワインダー周りも塩による固着などなく、比較的きれいな状態です。

 

ギア周りは若干汚れがあり、腐食跡もわずかですが見られます。こちらは、歯の部分にグリスが不足しており、緑青が発生する少し前という状態です。

 

鯛ラバ自体が、ギアに優しいスタイルの釣りではありませんので、ある程度の摩耗は仕方ありませんので、少し強めのグリスで保護しておきます。

本体カバー側を見てみると、こちらはだいぶ塩っぽくなっており、ベアリングに錆びも出ていますので、ゴロゴロの原因はこのあたりのようです。ピニオンギア上下のベアリングが回転不良になっており要交換でした。

他には一見おかしなところはなさそうですが、クラッチ動作の不具合はピニオンギア上下のベアリング錆びによるものとして、組み上げを進めてみると、あれ、なんか曲がってる・・

ピニオンギアをスライドさせるための支持棒となる部分が曲がっています。こちらは本体Aシートに一体となっているので、シートごと交換します。これでクラッチレバーの違和感も解消されるはずです。

新構造の部分には見たことのない現象が起こっているのを目にすることがあります。同じ構造のリールはチェック項目に追加して注意するようにします。

 

 

関連記事

最近の記事

  1. シマノ ヴァンフォード4000MHGのオーバーホール

  2. ABU アンバサダー2500CIのギア抜け修理

  3. シマノ 19ヴァンキッシュ4000XGのオーバーホール

TOP