ABU AMB2500Cのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ABU AMB2500Cのオーバーホールです。中古で購入したもので、若干動作が重たく感じるので整備して欲しいとのご依頼です。

外観はとてもきれいで、あまり使われていなかったという感じのリールです。非常に状態の良いもののようです。

早速分解して、各パーツの状態をチェックしていきます。

まずセットプレート部分は、元々のグリスが若干乾いて硬くなっています。これは経年によるものなので、清掃およびグリスアップをして、コンディションを当時の新品の状態に近づけていきます。この若干硬くなったグリスが各パーツの動作を緩慢にするため、重たい感じの原因になっています。当店では、特にオールド系のリールにはパーツクリーナーを使用しませんので、専用のオイルで落とせるところまで清掃していきます。動作に支障のないレベルまで落としながら、パーツの状態チェックに重点を置いて作業しています。

セットプレートのプラスチックパーツは、ヒビが入ってセンターがずれているケースがたまにありますので、特に念入りにチェックしましたが、全く問題ありませんでした。

 

ウォームシャフトもギアのエッジが立っており、ほとんど摩耗していませんので、まだこれからというような状態です。グリスは、古くなっていますので新しく再塗布します。

コグホイールも歯の部分に摩耗跡がたいていあるのですが、ほとんど見られませんので、使用回数の少なさがここからも分かります。

ドライブギア軸もネジ山がきっちり残っており問題ありませんが、劣化したグリスを取り除いてグリスアップし直します。

 

ピニオンギア、ドライブギアも歯の部分に摩耗跡はなくノイズも出ていない状態です。グリスは新しいものを再塗布します。

IARの仕様になっていますので、ローラークラッチもチェックし、正常動作を確認しておきます。

久しぶりに新品のようなコンディションの良いAMBに触れ、これからどのように活躍してくれるのかワクワクしながらの作業になりました。

 

 

 

関連記事

最近の記事

  1. シマノ ヴァンフォード4000MHGのオーバーホール

  2. ABU アンバサダー2500CIのギア抜け修理

  3. シマノ 19ヴァンキッシュ4000XGのオーバーホール

TOP