こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ20エクスセンスDC SSHGのオーバーホール依頼です。だいぶ巻き心地が悪くなったので改善して欲しいとのことです。
このリールは、2020年に新登場となった、シーバスゲームを主眼においた実践派DCベイトリールです。シンプルな4段階ダイヤル操作のみで、PE・フロロラインでの幅広いルアーに対応する新基軸のエクスセンスです。HAGANEボディ、マイクロモジュールギア、X-SHIPを装備し、快適なロングキャストを実現しています。
海で使用するリールだけに、やはり塩との戦いはさけられない機種になりますので、今回も悪いところを改善しつつ、錆び・腐食への防御力を高められるよう作業していきます。
全体的に塩ガミが多く、快適には使えない状態になっていますので、全パーツの洗浄と、錆びの除去を徹底して行います。
ボディ内部には塩によるザラツキが多く、グリスはほとんど見られない状態です。特にギア軸周りに錆びが多く、ベアリングは回転不良になっています。
ドライブギア、ピニオンギアも塩が付着しており、洗浄と防錆処理が必要です。
レベルワインド部にも塩によるザラツキが多く、ウォームシャフトや周辺パーツはすべて2回の清掃工程により塩分を除去していきます。錆び・腐食によるパーツの欠損はありませんので、きっちりケアしてあげれば良好な状態に戻ります。
本体カバー内部のローラークラッチ周りも動作不良を起こさないよう清掃とグリスアップをして整えます。ローラークラッチは、専用のグリス・オイルでないと動作不良を起こしますので注意が必要です。
ハンドルノブ内にも汚れが溜まって回転が悪くなっていますので、汚れ除去とオイル・グリスアップによりスムーズな回転を確保します。こちらは若干カタツキがありますので、シム調整により抑えておきます。
全パーツをきれいにして、塩に強いタイプのグリスを塗布し、コンディションを整えました。湾内なので外海に比べれば塩分濃度は低いとはいえ、やはり水洗いと注油はしておかないと本来の性能は発揮できませんので、釣果に影響が出ます。次回も爆釣したいと思ったら、釣行後のお手入れは必須です。