ダイワ レオブリッツ150のギア抜け改善

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ダイワ レオブリッツ150のギア抜けの修理依頼です。小型電動リールに起こる症状で、巻上げ中に高負荷がかかると、カタン、カタンという音とともに、スプールが回らない状態が起こる現象です。ほどんどの場合、交換パーツがないため修理できないのですが、この機種は在庫が1個ありましたので、作業してみることになりました。

このリールは、2010年発売の小型電動リールで、最上位機種であるシーボーグ150Sよりも手ごろな価格で、初心者でも購入しやすいモデルでありながら、基本性能はシーボーグと変わらないというコストパフォーマンスの良さで人気となり、多くの釣人が使用しています。ライトタックルでできる様々な釣りに対応できる性能で、だれもが気軽に沖釣りを楽しめるよう情熱が注がれたリールです。

今回の不具合については、シーボーグ150Sでも同様の症状が起こっているケースが多いですが、すでにパーツの在庫がないため修理は不能となっています。

ギア抜けの原因のほとんどは、スプールギヤーBシャフトというパーツの削れで、こちらを交換しないと改善できません。原因が違う場合は、修理できない可能性があるため、該当パーツの状態を先に見てみることにします。

 

やはりスプールと連結する部分が斜めに削れて、力がかかると連結が外れてしまう状態になっていました。右側が新品のパーツです。

スプールシャフト側は削れは少ないので、恐らく大丈夫そうです。

修理はできそうなので、OH作業に取りかかります。

動力伝達用のベルトに破損があると、こちらはパーツ入手できませんので、その時点で終了となりますが、幸いベルトはまずまずの状態でした。

汚れと錆びで回転が悪くなっているベアリングがいくつかありますので、こちらは交換となります。

スプールの回転も本来の性能に戻りますので、タナへの到達時間が短くなり、周りの釣人よりも釣れるチャンスが広がります。オーバーホール直後に竿頭ととるお客様が多いので、ぜひ狙ってみてください。

レベルワインド部も汚れが溜まりやすい箇所で、特に小型電動の場合は分解しないと清掃できないほどの隙間なので、この機会にきっちりきれいにして、グリスアップしておきます。

 

これでまたしばらくは大丈夫だと思いますので、存分にライトな釣りを楽しんでいただけます。

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