ダイワ 15ソルティガ15H-SJのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ダイワ15ソルティガ15H-SJのオーバーホール依頼です。

ハンドル回転がぎこちなくなり、クラッチも動作が難しい状態になってしまったため依頼となりました。

このリールは、2015年登場の15ソルティガをベースに翌年発売されたスロージギング専用モデルになります。精密でパワフルなスーパーメタルハウジングやマグシールドベアリングの搭載で耐久性を向上させ、ハンドル1回転ジャスト100cmの巻取り量でリズムの取りやすい設計になっています。タフデジギアハイパー仕様、ATDドラグシステムを採用し、大物相手でも快適かつ安心なジギングを約束してくれるリールに仕上がっています。

内部の状態をチェックしながら、状態を整えていきたいと思います。

まずハンドルを回転してみた感じ、かなり塩ガミしているようで、恐らく錆びや腐食も出ていると思われます。

ハンドルナットから塩による固着で簡単には分解させてくれません。

セットプレートは、塩の結晶とグリスが入り混じって、粒子入り歯磨き粉のような感触になっています。すべて除去し腐食や欠損がないか確認します。

 

ドライブギア、ピニオンギアも同様にザラザラな状態になっていますので、一度きれいに落としてから、チェックおよびグリスアップをしておきます。

ギア軸周りも塩による錆びでベアリングが回転不良になっているため、要交換です。

スプールのベアリングも回転不良のため新しいものに交換します。

ドラグ周りは耐久性の高いカーボンクロスなので、全く劣化はなく問題なしです。

塩に対する防御力最強のマグシールドベアリングも、この塩ガミには耐えられず、回転不良になっていました。

こちらはメーカー修理扱いでのみ交換できるパーツになりますので、交換はメーカーに依頼することになります。

このマグシールドベアリングがやられていることは少ないので、かなり珍しいケースだと思います。ちなみにこちらのベアリングは1個4,510円します。

大型青物狙いのジギングにおいては、潮が早く、荒れるとどうしようもない場所での釣りになりますので、リールにとってもこれ以上過酷な環境はないというくらいの状況です。釣行後の念入りな水洗い、注油を怠らないようにし、早めのタイミングで分解メンテナンスに出すと良いコンディションをキープしやすいです。

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