シマノ ヴァンフォード4000MHGのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ ヴァンフォード4000MHGのオーバーホールです。定期的な点検整備をご希望とのことですので、各部の状態をチェックしてご報告し、必要な手当てをしていきたいと思います。

このリールは、2020年に新たに登場したシリーズで、超感度・軽量を特長としたモデルです。マイクロモジュールギア、X-SHIP、Xプロテクト、サイレントドライブなど上位機種に搭載されている技術はひと通り搭載されており、性能的に不足はないリールで、すべてのフィールドに万能なものに仕上がっています。

早速状態を見ていくと、ハンドル回転時のノイズは大きく、釣りに集中できないくらいの違和感が出ています。

ギア周りについては廉価版のモデルのような弱さはありませんので、恐らくベアリングが主な原因の症状ではないかと思います。

本体内部の状態は、比較的グリスはきれいで、海水の浸入はあまりなさそうです。ドライブギア、ピニオンギア周りのベアリングは4個とも回転不良になっており、要交換の状態です。

 

ドライブギアは摩耗はほとんどなく、ギアノイズは出ていないと思われます。ピニオンギアについても、わずかな摩耗はありますが、ノイズが出るほどの状態ではないのでグリスケアで大丈夫です。

ローター、アームカム周りはザラザラした感じの汚れがありますので、きれいに除去し新しいグリスで仕上げます。

ラインローラーのベアリングは錆びて回転不良になっていますので、リーリング時にシャラシャラと大きな音がしていたと思いますが、新しいベアリングに交換し、音のない静かな回転に戻ります。こちらはシマノ純正の超撥水グリスで防御力を高めておきます。

ドラグ周りも古いグリスはすべて除去し、新しいドラグ用グリスに塗り替えることで、スムーズな滑り出しが蘇り、ワンランク細いラインでもラインブレイクの心配が少なくなります。

これでリフレッシュできましたので、荒食いのチャンスをばっちりものにしてください。

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