シマノ 20ステラSW18000HGのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ20ステラSW18000HGのオーバーホールです。船べりにぶつけてしまい、ハンドル回転時に違和感を感じるようになったので、改善できればとのことです。ここのところ立て続けにステラSWシリーズのご依頼が来ており、一日作業7台すべてステラSWということがあります。パーツ点数も多く、作業難易度の高いリールなので、落ち着いて1台ずつ確実に作業するようにしています。

このリールは2020年に新発売となった、釣人なら誰でもあこがれる最強・最上位のスピニングリールです。従来のモデルより圧倒的なパワーと操作性の向上を実現した新しいステラSWシリーズ。巻きの軽さと巻き上げ性能の向上を実現したインフィニティードライブ、ドラグの熱ダレと糸巻部の温度上昇を抑えるヒートシンク、過酷な使用環境からラインローラーを守るXプロテクトなどすべてにおいて高い耐久性を誇るリールに仕上がっています。

現状を確認すると、ハンドル回転時にゴロゴロと、らしくない振動が伝わってきます。ギアの耐久性の高さから大型スピニングリール特有のギアノイズは多少あるものの、このノイズはどうにかしないといけません。

内部のグリスの状態は極めて良好で、ほとんど水分も汚れもありません、ギア周りにダメージがなければと思っていましたが、ほぼ新品のような状態です。

メインシャフトに異常がないか見てみると、変形などはありませんが、シャフトと摺動子を止めている固定ボルトが片方少し緩みが出ていました。本来緩むことのないボルトなのでねじ止め塗布のうえ、きっちり締めなおしておきます。

 

ウォームシャフト周りも問題なくきれいですが、念のため傷のチェックをしてから、新しいグリスを再塗布します。パーツの状態が良好であれば、当店では基本的にメーカー純正の専用グリスを使用しますので、元々の状態に戻ります。

ドライブギアの歯にはグリスが少なくなっていますので、こちらも摩耗のチェック後、グリス再塗布となります。

 

アームカム部も塩ガミはほとんどなく良好な状態です。

 

ドラグ周りも問題ない状態ですが、大物とのファイトに備えて、グリスを新しいものに塗り替えておきます。

主要パーツにはダメージはなく、ゴロゴロノイズの原因はピニオンギア部のベアリング2個が回転ノイズを発していたことが原因でした。衝撃により破損したものと思われます。こちらは新しいベアリングに交換します。

これで新品の状態に戻すことができましたので、次回釣行は心置きなくビッグフィッシュを獲ってください。

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