シマノ 08電動丸3000プレイズのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ08電動丸3000プレイズのオーバーホールです。クラッチレバーがハンドル回転で戻らなくなり、そのまま使用しているとハンドルが回らなくなったということです。典型的なクラッチカムの破損による症状なので、内部を見て被害が大きくないかチェックしながら使えるようにしていきます。

このリールは、2008年に新登場したモデルで、主要な性能を凝縮して高いレベルで搭載したベーシックパフォーマンスが売りのリールです。同年デビューの電動丸3000ビーストマスターが衝撃的過ぎて、少しかすんでしまった感じはありますが、15年以上経過した現在でも活躍している姿を見ると、驚異のパフォーマンスの言葉に偽りはないことがよく分かります。マダイをメインターゲットにした1000番と、青物までも制する3000番の2種類のラインナップで、沖釣りフリークの期待に応える電動リールです。

早速内部を見てみると、やはり内部のクラッチカムが破損していました。

 

カムの破損と同時にクラッチツメバネがボディ内部でいろいろなところに遊びに行くようになり、最終的にはドライブギアとピニオンギアに捕まってハンドルが回転しなくなったという経緯のようです。

この場合ギアの歯に大きな傷がついてしまうため、ハンドル回転時に微振動が発生してしまい、非常に不快な状態になります。本来ならばギア交換が必要な修理になりますが、純正パーツの供給は終了しているモデルですので、ギアの歯の傷を研磨によりできるだけ滑らかに回転するようにします。

クラッチが自動的に戻らなくなった時点で、すぐに修理をすればギアは無事だったのですが、巻上げができるうちは使ってしまうことが多いようです。

できる範囲で使いやすくなるよう作業を進めていきます。

 

レベルワインド部は潤滑が無くなっており、各伝達ギアが異音を発していますので、清掃・グリスアップにより滑らかな状態に戻します。

スプールに付いているカウンターギアというパーツもよく止め具が外れていますので、少し締めて取り付け直して置きます。

 

クラッチカムとスプリングを後継機種のものと交換し、組み上げします。

正常な動作を取り戻しましたので、これで機械部分はしばらく大丈夫だと思います。

電気部分が寿命になるまで、大物をたくさん釣り上げていただきたいです。

 

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