シマノ17スティーレ100HGの1年点検

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ17スティーレ100HGのオーバーホールです。今回は昨年オーバーホールさせていただいた機種2機ご依頼です。獲物ごとのシーズンが終わると使用したリールをオーバーホールして、来シーズンまで保管するという理想的なサイクルでお手入をされているお客様で、やはり竿頭となる回数もかなり多い達人です。昔から当店を懇意にしていただいており、いつも感謝の気持ちいっぱいで作業しています。

今回もいつものスティーレを2機作業させていただきました。

このリールは、カワハギ、タチウオ、カレイ、鯛ラバなどライトゲーム全般に使用できるマルチユースのモデルということですが、マルイカに使っている方が圧倒的に多いようです。思いのほかリールには負担の大きいスタイルの釣りですので、どのお客様のものもギリギリの状態でオーバーホールとなることが多いです。自重145gという圧倒的な軽さが操作性をMAXまで引き上げ、SVSブレーキシステムによりバックラッシュすれすれの高速沈下を可能にするマルイカには最強の武器となるリールです。

現状確認をしてみると、ハンドル回転時のノイズがだいぶ大きいようです。使用回数がかなり多いとはいえ、1シーズンの使用でこのノイズはちょっと大きい感じがします。ギアの破損もありえるので内部をきっちりとみていきたいと思います。

 

ボディ内部はグリスが完全になくなっており、かなり念入りに水洗いをしていることが分かります。グリスが無くなった部分から錆が発生しますので、ギア軸部やピニオンギア部には錆びが出て、ベアリングがゴロゴロとノイズを発しています。

レベルワインド部もやはりグリスが切れており、腐食が出始めています。清掃、防錆のうえグリスアップしておきます。

 

ドライブギア、ピニオンギアは予想外にきれいな状態で安心しました。

 

スプールの回転性能が勝敗を分けるので、スプール軸受については、少しでも性能が低下している場合は、1個でも交換します。今回はスプール軸受1個が回転不良でしたので高速回転向けチューンドベアリング「極転」に交換しました。

また来シーズンの終わりまでにどのくらいの釣果をあげるのか、今から楽しみです。

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