こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ15カルカッタコンクエスト201HGのオーバーホールです。ハンドル回転時のノイズが気になるとのことですので、原因となる部分をケアしていきたいと思います。
このリールは、2014年に登場した進化版コンクエストのハイギアモデルで、翌年の2015年にリリースされました。ギア比6.2でハンドル1回転巻き取り量78cmとノーマルギアの60㎝に比べ、かなりのスピードで巻き取ることが可能となりました。従来のモデルよりワンサイズ小さくなったSコンパクトボディ、マイクロモジュールギアとX-SHIPの採用、SVSインフィニティなど、キャスト・リーリングに関するストレスを極限まで削り落とした完成度の高さでコンクエストファンを魅了しています。
早速内部を見ていくと、ボディ内部については、ドライブギア周りのグリスが非常に汚れて劣化しています。ギアの歯に潤滑が行き届かない状態になっていますので、きれいに清掃し新しいグリスを塗布します。
レベルワインド部は十分な潤滑がされていますが、グリスが異物を拾ってザラザラした状態になっていました。こちらもキレイにしてから新しいグリスを薄く筆塗していきます。
ギア軸周りは良好な状態で目立つ汚れはありません。プラスチックギアなので念のため歯の状態を拡大鏡でチェックして問題のないことを確認します。
ピニオンギアは若干摩耗跡が見られますが、要交換のレベルではありませんので、グリスケアにより状態を整えます。
ローラークラッチも錆びはもちろん汚れもほとんどなく、良好な状態でした。ピニオンギア部のベアリングもノイズは出ていませんので交換の必要なありません。
ハンドルノブにわずかなガタツキが出ていましたので、こちらはシム調整を行ないガタのない状態にします。
全体的に良い状態が維持できていましたので、一度リフレッシュしてからも同じお手入れの仕方でバッチリです。
将来ギアノイズが出てきたら、ギア交換をすれば再び新品の状態に戻りますので、気になるようになったらいつでもお申しつけください。