ABUアンバサダー5000Cのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、ABU AMB5000C(’74)のオーバーホールです。特に不具合はありませんがリフレッシュのためのご依頼のようです。ベアリングが装備されてからそれほど経っていない年式のものです。

現状の確認をしてみると、カラカラといったノイズがしており、ハンドル回転もだいぶ重たくなっています。レベルワインドの状態からも回転動作に影響が出ることが多いので、全パーツを細かくチェックしていきたいと思います。

 

本体内部セットプレートの状態は、グリスが不足しており、残っているグリスも劣化して硬くなっています。こちらは一度すべて除去して、新しい柔らかいグリスを塗布していきます。

レベルワインド周りもグリスがだいぶ古くなっているため、プラスチックカラーの回転抵抗があり動作が重くなっています。こちらは洗浄剤で一度グリスの塊りを溶かしてから防錆処理とグリスアップを行ないます。

 

コグホイール、ピニオンギアも硬くなったグリスで回転抵抗が大きくなっています。スプールのピニオンギアは一度外してから、清掃グリスアップを行ないます。

 

アンチリバース周りはパーツの状態は良好で、汚れたオイルを洗い流してグリスアップし直せば、かなり良い状態になります。

ドライブギア、ピニオンギアもわずかな錆びはありますが、歯の状態は非常によく、まだこれからという感じのエッジの立ち方をしています。年代からは想像できないくらい良い状態です。

 

約50年経過してから、ようやく使用開始となるビッグA・・・なかなかできない経験になると思います。

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