今回はZEAL IX-4Fのオーバーホール依頼です。
同じ機種2台の修理依頼で、1台はクラッチ部動作不良、もう1台はレベルワインド部動作不良です。
すでにパーツが入手困難な機種なので、最終手段として1台はパーツ取り用として、1台を完全な形にする方法もお伝えして作業開始です。
まずレベルワインド部動作不良の方は、ウォームシャフトが破損していました。クロスギヤの先端部を研磨して、正常に動くように調整してみます。
研磨しては組んで動かす、を繰り返していくうちに、軽い引っ掛かりはあるものの動作するようになります。
そこからはわずかな研磨を繰り返し、引っ掛かりもなくなりました。
ピンの方も傷ついた部分をきれいにして修復完了です。
もう1台のクラッチ動作不良の方は、錆びと汚れによりクラッチレバーが硬くなっていたためで、分解清掃、グリスアップで正常な動作を取り戻しました。
結局2台とも使えるようになりました。