Selffish式 最適なリールの選び方(1)

「どんなリールがお勧めですか?」「ハイギヤとローギヤどちらが良いですか?」「どういうカスタムが良いでしょうか?」など、どんなリールを選んだらよいかというご質問についての記事です。

まず、当たり前にして最も重要なことは、最終目的は「より釣ること」であるという大前提です。
もし最終目的がルアーをなくさないことであるならば、答えは全く違うものになります。

例えば、ハイギヤとローギヤはどちらが良いかというご質問。
ハイギヤの特徴として、①ハンドル1回転の巻き取り量が多く、回収が早いから手返しが良い ②巻き感度が高いので水中の情報が多く伝わる ③巻き取りに力が必要などがありますが、総合的に見てハイギヤの方がメリットが多いというご意見が多いようです。

上記の3点は、物理的な現象なので事実です。
ここで思い出してほしいのが、先ほどの「より釣ること」が最終目的であるということ。
もう一度、見直してみると、①手返しが良い = より釣れる  ②巻き感度が高い = より釣れる というのは真実でしょうか。
そもそもメリットとは、何を目的とした時のメリットでしょうか。

実際、①の手返しが良いというのは、どのくらい良いのかというと、
ギヤ比6:1のリールと9:1のリールでは巻き取るスピードは1.5倍だとしましょう。
しかし、実際にフィールドでボートからアシを打つ場合を考えると、巻き取っている時間よりも、釣れるポイントを見つけて狙いを定めキャスト、誘うまでの時間が大半ですから、1日のキャスト数が1.5倍にはなりません。
トーナメントプロや釣りを職業としているプロフェッショナルにとっては、打つべき場所を瞬時に判断し、正確に打ち込む技量もありますから1.5倍ではないにせよ、大きなアドバンテージになると思いますが、すべての人にとって真かというと・・・

また、②巻き感度が高いので水中の情報が多く伝わるについても、たくさん感じ取れると本当により釣れるのでしょうか。
世界のトッププロがルアーの動きを感じ取れるから、より低速でリトリーブできるとおっしゃるのを聞いて、なるほどさすが!と感動しましたが、同じクランクベイトをもう少しだけゆっくり巻くと釣れるという状況に気づく釣り人がどれほどいるかと考えると・・・

上記のことを踏まえ、Selffishでは、そのユーザーがある程度の期間使った時間と釣果を測定し、より高い数値が出たリールがその人の最適リールであると考えます。
ただ、実際には多くの釣り人はデータなど取っていられませんので、直感でいいと思います。同じくらいの使用頻度にしてみて、よく釣れると実感できる方がより釣れるリールであると言っていいでしょう。

例えば、以前私がとったデータでは、アシ打ちに使うリールはローギヤの方が高い数値が出ました。
理由はピックアップ時の釣果が圧倒的にローギヤが多かったためです。
ローギヤのリールは停止状態から勢いよく巻き上げた場合の初速が、ハイギヤのものより早くなります。
そのわずかな差がバスには効いたのではないかと考えています。
ハイギヤな競輪の自転車より、ギヤ比1の一輪車の方が動き始めだけはキビキビ動きますよね。
最近の管理釣り場のエキスパートたちにローギヤを使用する方が増えてきたのも同様の理由ではないかと思います。
ストップ&ゴーなどのテクニックで効果が出るのではないかと思います。

次回に続く

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