こんにちは。Selffishの鈴木です。
今日はリールの重要な機能の一つであるドラグの不具合についてです。
ドラグの調節がスムーズにできないという状態になることがたまにあります。原因はいろいろあるのですが、今回のケースはベテランの方でも意外に気づきにくいと思います。
ベイトリールの場合、ドラグの調節はスタードラグというハンドルの内側にあるヒトデのような形のパーツで行ないます。このスタードラグを回すことによってドライブギヤを締めこんでいくとドラグ力が大きくなり、ラインが引き出されにくくなります。リールの本体側に締めこんでいくと徐々に回す力が必要になり、最後はかなり力を入れても回らなくなり、最大のドラグ力に達する構造になっています。
締めこんでいくのに力が必要になってくると、ドラグ力もおおきくなりますので、慣れている方は締めこみ具合で何キロぐらいのドラグ力になっているか分かるようになります。
今回のケースでは結構締めこんだから4キロくらいは出ているだろうと思っていると、思いのほか簡単にラインを引き出されてしまうという状態になります。つまり経験上4キロくらいだろうとセットしたのに、2キロくらいしか出ていないという状況です。
原因は写真のとおりライントラブルの時にハンドルでラインを巻き込んでしまい、ギヤ軸に巻きついたままラインブレークしたことでした。
この部分にラインが入り込むとハンドルを回転しても特に違和感はなく、スタードラグだけが動作不良になるため、魚を掛けるまで異変に気がつかないことになります。
なんかドラグが違和感あるなぁという時は、もしかするとこの現象かもしれません。
無理にスタードラグを回していくとパーツを破損することもありますので、注意が必要です。