こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、シマノ 09カルカッタコンクエスト201DCのOH依頼です。
海水のフィールドで使用したため、念のためのオーバーホールということです。非常にこのリールを大切にお使いになっているお客様で、違和感が大きくならないうちにケアすることで永く活躍できるよう気を遣っていることがリールをみて感じ取れます。
外観はきれいにお手入れをされているようで、錆びや腐食などは一切なく、汚れも比較的きれいに掃除されています。釣行後の水洗いをしっかりされている分、グリスやオイルは少しずつ流されて残量が減っていきますので、追加の注油、グリス塗布が必要になってきます。
本体内部は潤滑不足ということはありませんが、グリスの量はかなり減ってきており、オーバーホールのタイミングとしては、ちょうど良い頃でした。
本体内部の残ったグリスをきれいに取り除いてから、グリスアップしながら各パーツの摩耗状態をチェックしていきます。
レベルワインド部は若干塩ガミがあり、グリスの少ない状態では海水には対抗できていない状態でした。
当機種ではよく消耗しているクラッチツメ、バネについては良好な状態です。
ギア周りは若干の摩耗はあるものの、この年代のものとしては状態は良好で、きちんとグリスケアしておけば、まだまだ大丈夫です。
最後にハンドルノブのガタツキが若干気になるので、ベアリング補充とシム調整を行なって改善しておきます。
15年前の機種ではありますが、現行のものよりそれほど劣るところはなく、まだまだ最上位スペックのリールですので、大切にお手入れしていけば、最高の釣果を実現できるリールだと思います。
回転不良になっているベアリングが3個ありましたので、スプール回りは高速回転向けチューンドベアリング「極転」に換装して作業完了です。