こんにちは Selffishの鈴木です。
今回は、ダイワ ティエラA IC7.1の巻き取りができなくなったとのことで、オーバーホール依頼となりました。
ハンドルが徐々に重たくなっていき、最終的には動かなくなるという、糸がらみの典型的な症状なので、スプール周りを中心に見ていきます。
海用の両軸リールでカウンター付きのものは、通常のベイトリールのようにスプールを簡単に外すことができないものが多く、当機種もそのパターンなので、本体の分解からスタートします。終盤まで進むと、ようやくスプールに到達しますので、カウンターユニットのコードに気を付けながらスプールを外していきます。
スプールまで分解を進めると、ラインが出てきました。スプールとフレームの隙間から糸が入り込み、ぐるぐると巻かれていました。
少し巻き込まれた状態では、ラインを切れば回収できることもありますが、ここまでくるとスプールピンにも絡まっているため、分解して取り除くしかありません。レベルワインダーのウオームシャフトに巻き込まれているケースもよくありますので、念のためチェックします。
めったに起こらないレアな不運ですが、OHしているとたまに見ますので、経験されている方は割と多いのではないかと思います。なんか糸を巻き込んだみたいと気づいたときに、できるだけハンドルを回さないで対処できるかがカギになりますが、魚がかかっていたりすると、巻けるところまで巻くしかないと思います。最後は漁師さんのように手釣りになりますが、価値のある1尾になること間違いなしです。
その後はすぐに分解できるところに出してください。すぐに異変に気付いて対処すれば、ギアやベアリングなどほとんど損傷はなく基本料金で修復できますので、無理に糸をプライヤーで引っ張るなどしない方が良いです。
折角分解しましたので、他のパーツもひと通りチェックし、防錆処理とグリスアップをして組み上げます。
これで次の釣行は安心です。