シマノ 12カルカッタ401Fのオーバーホール

こんにちは Selffishの鈴木です。

今回は、シマノ 12カルカッタ401Fのオーバーホールです。点検整備とのことですので、全パーツをひと通りチェックし、パーツの状態を確認していきたいと思います。

このリールは、2012年に登場した手巻き丸形リールの最高峰シリーズとして数々の新技術を搭載したモデルです。Sコンパクトボディ、X-SHIPの搭載によるパーミング性の向上とパワフルかつ滑らかな巻き感を実現しています。E.I処理による耐食性の倍増、ストレスフリーラインシステムによる細糸への配慮、カーボンクロスドラグワッシャーによる耐久性向上など様々な工夫がなされている傑作となりました。

現状確認では、クラッチレバーの動作がかなり重たくなっており、塩ガミや錆びによる動作不良が各部で起こっている可能性があります。

 

ボディ内部セットプレートは、汚れが多く、潤滑の状態も不足気味です。

レベルワインド部、ウォームシャフトは砂利・汚れが多く、潤滑が不足していますので、きれいに清掃してからグリスアップしていきます。

 

ドライブギア、ピニオンギア周りにも砂利は混入しており、動作不良や使用感の悪さの原因になっています。砂利をきれいに除去し、清掃・グリスアップによりコンディションを整えます。

 

クラッチカム周りの汚れと塩ガミにより、クラッチレバーが重くなっていましたので、こちらも清掃・グリスアップにより改善していきます。

ギア軸周りは若干の汚れをきれいにしてからグリスアップ・組み上げしていきます。

ローラークラッチ周りにも汚れは付着していますので、動作に異常はないか確認しておきます。

スプールベアリングは錆びて取り外しも難しいような状態でしたので、オイルを使いながら外します。ベアリングを交換のうえバランスをとって組み上げます。

ハンドル回転の違和感とクラッチレバーの重さは解消されたと思いますので、これでしばらくは快適にご使用いただけると思います。

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