今日はお客様よりこんなご質問がありました。
「Selffishさんのメンテナンスの特徴を教えてください。」
Selffishのメンテナンスに対する基本スタンスは、HPでもご案内のとおり、
「新品の状態を理想として、少しでそれに近づけていく」というものです。
したがって、改造については積極的にはお勧めしていません。
お客様がご用意されたカスタムパーツをメンテナンス作業の中で取り付ける
といった程度です。
私のメンテナンス方法の根底にあるのは、これまで見させていただいた20,000台を
超えるリールから得た経験です。
ギヤ比が8のリールを作るにはドライブギヤの歯数は何枚が適当かといった
機械工学理論上のことよりも、ドライブギヤの歯がどのくらい摩耗するとどのような
ゴリ感が出るのか、とかキックレバーがどのくらい削れるとクラッチがどのくらいの
頻度で戻らなくなるのかの方が私にとっては重要事項です。
そんなスタンスで各パーツを清掃しながらパーツが発する違和感を感じとりながら
作業しています。
昔家電の修理専門の方からお聞きしたことですが、故障の9割は汚れだそうです。
リールも同様、汚れが原因の不具合が大多数だと思います。
だからまずはきれいにします。
泥だらけの子供が目の前にいたら、それが誰の子であっても、お風呂に入れて
あげたくなるような心境です。
各パーツをきれいにしながら、摩耗の具合、ヒビ割れ、動作の確認を行っています。
メニューや作業内容はHP掲載の通りですが、基本的な考え方、作業の仕方は
このような感じです。
どうぞ宜しくお願いいたします。