レボ BLACK9のオーバーホール

今回はABUのレボBLACK9のオーバーホール依頼です。
他にもカスタムパーツで武装したレボLT、レボMGXも同時にご注文いただきました。
クラッチが戻らなくなったとのことで、原因の解明と改善のご依頼です。
現状確認してみると、クラッチが切れた状態でハンドルが空転しています。
早速分解して内部の状態を見てみると、スプリングの破損はありませんが、1か所正常な位置から外れていました。
さらに状態を変えないよう各パーツを観察してみると、クラッチレバーが微妙に斜めになっていました。
クラッチレバーが中途半端な位置で止まると、ハンドルが空転する状態になります。
スプールと連結もせず、クラッチを戻すためのキックレバーにも引っ掛からない状態です。
バネの不具合とクラッチレバーの動作不良により起こっていた現象でした。
クラッチレバーでクラッチオンができない機種にはよくあるトラブルで、最近の機種はほとんどが改良されています。
たまにへそを曲げるところもABUリールの可愛らしさなのですが、段々と完璧なマシンになっていきます。
それからこの機種は、ピニオンギヤが非常に摩耗しやすいです。
超ハイギヤという特性と重たいルアーを使う方が多いからなのですが、ピニオンギヤのパーツ販売がありませんので、メーカー修理になります。
ハンドル回転時にゴリゴリという感触が出てきたら、早めにお近くの釣具店さんからメーカー修理依頼をするのが良いです。

関連記事

最近の記事

  1. ダイワ スパルタンIC150Hのオーバーホール

  2. シマノ 20メタニウムXGのベアリングチューン

  3. シマノ21アンタレスDCXGLのオーバーホール

TOP