95ステラ2000のオーバーホール

DSCN0967_コピー

今回はシマノ95ステラ2000のオーバーホール依頼です。
ハンドルがたまに逆転するので、できれば解消してほしいとのことです。
動作確認してみると、ハンドル逆転防止の切り替えツマミ(クラッチ)を動かしても変化がありません。
ハンドルが逆転してしまう場合、ローラークラッチ(ワンウェイクラッチ)というパーツが原因であることが多いです。
この場合パーツを交換しないと完治できないため、クラシックなリールになるとパーツが入手困難で修理不能となります。
早速分解して内部を見てみると、ローラークラッチの劣化もありますが、それよりクラッチツマミと連動して左右に動くパーツが変形しています。
変形によりツマミを動かしても切り替えが中途半端な位置で止まってしまい、ギリギリ逆転を防止できるくらいの状態です。
このためたまにハンドルが逆転するという現象になっていたようです。
このパーツは少し力を加えると折れてしまうため整形ができません。
本来ならばパーツもなく諦めるところなのですが、カラーを一つ追加することで、正常な位置にできるかもしれないと思いカラーを製作します。
取り付けてみると切り替えが可能な状態になり、正常な状態になりました。
パーツが入手できない機種の場合、修理は非常に困難になりますので、日頃のケアが重要になります。

2019年11月13日 09:01

関連記事

最近の記事

  1. シマノ 21オシアジガー2001NRMGのオーバーホール

  2. ミッチェル308のオーバーホール

  3. シマノ18炎月プレミアム150HGのオーバーホール

TOP