今回はシマノ グラップラープレミアム150XGのOH依頼です。
一瞬水没してからハンドルが重たくなったとのことです。
全パーツのオイル洗浄と防錆処理を行い、仕上げていきます。
海水で水没した場合、ベアリングの内部に海水が入っているかどうかの判断が非常に困難です。
たとえ海水が入っていても絶えず回していれば固着しないため、ノイズも出ず正常なものと変わりません。
動かさない状態でしばらく置いておくと、ベアリングは固まって回転しなくなります。
その後無理に回転させるとゴロゴロと酷いノイズを発します。
水没した場合は、分解チェック時にすでにノイズの出ているベアリングは交換します。
交換しなかったベアリングに海水が入っていた場合、数日経つとゴロゴロになっていますので、その時点でもう一度チェック交換します。
5分以上海の中にいたリールは、ベアリング全部取り替えた方が良いですが、すぐに拾い上げた場合は難しいです。
上位機種になるとベアリングが10個以上ありますので、見た目正常なものまですべて交換するべきか、悩むところです。
できれば水没しないのが一番ですが、釣り人なら誰しも経験することで、かつ結構頻繁に起こっています。
このリールは一瞬の水没でしたが、4個のベアリングが交換になりました。
その他のパーツはすっかりきれいにできるのですが、ベアリングだけは取扱いが難しいのでお客様にご判断をお願いしています。
2019年12月16日 18:03